高校野球に見るあり方論

マンガ
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 今日も来て頂きありがとうございます。

 僕が集めている漫画の一つにひぐちアサ「おおきく振りかぶって」があります。先日発売された35巻が、結構含蓄がある話があったんで、今回はそれをシェアしようと思います。

 35巻の話は、高校野球における指導論の話をしていたんですが、今回の話は、なにも高校野球に限った話ではなかったんですね。総じて言えば、高校野球を媒介にした、成長論の話、と言ったところでしょうか。野球部である以上、大目的は野球の技術の向上なんですが、そのアプローチの仕方が、色々あって、これがなかなか面白かったです。

 正直言って、今回のネタはいくらでも話せるんですが、その中でも自分の中の制限はいくらでも外せる、という話をしたいと思います。

 まずは、あらすじの話を。神奈川の桜雲高校は私立の強豪校。ただ、入学してくる学生は、他から声がかからなかった、自称落ちこぼれが集まる学校です。私立なんで、特待枠等使って選手を集める事も可能らしいですが、監督は一切それを使わず。この桜雲高校の監督は、この落ちこぼれ達をどう成長させていくか、という話が語られていきます。

 僕が一番引っかかった言葉は「毎年、これでもかって言うくらい、ガチガチに固まった生徒が入ってくる。俺は、これをどうほぐすかしか考えてないね。技術は動画とかでいくらでも見れるし」(概略)というものです。つまり、自分でかけたブレーキはいくらでも外せる、という訳です。

 ここでの方法論として、今はできないけど、例えば1年かけて努力すれば達成できる目標を設定し、それに向かって突き進む、という事を挙げてました。1年あれば、20㎞泳げるようになるかもしれない。「エリーゼのために」が弾けるようになるかもしれない。そういう事です。

 結局、限界を決めているのは自分自身なんですよね。それが自身の失敗体験からのものだから、俺はもうこれ以上出来へん、となる訳です。その時は駄目だったかもしれないけど、もうちょっと自分を信じてやる事をやっていけば、案外、達成できるもんやと思います。

 そもそも、失敗という概念の捉え方によって、先に進めるのか、そこで終わってしまうのか変わってくる、というのもあると思います。かのトーマス・エジソンも、1つのやり方が失敗に終わった、と捉えず、上手く行かなかったやり方が1つ学んだ、と捉え、尋常じゃないトライアンドエラーを繰り返して、数々の発明をした訳です。失敗とは、今後の為の大事な肥しなんですね。

 とはいえ、失敗体験って当人とってはショックはショックなんですよ。自分は思ってる事が出来へん人間なんやと烙印を押す事もあります。ただ、失敗体験ばかりではなく成功体験もその人その人で必ずあるはずなんですね。どんな些細な事でも。という事は、どんな人でも達成した事が何かしらある訳です。失敗のショックが大きすぎて見えないだけで。

 その成功体験に縋って行動する事を、謂わばポジティブ思考、と呼ぶ訳です。なんで、ポジティブに考えろ、って楽観的に考えろ、ではなく、成功出来るんだからそれを信じろ、と考える方が正確なんですよ。そして、誰でも何かしらの成功体験があるという事は、誰でもポジティブに考えられる、という事です。

 因みに、桜雲高校の野球部員を見て、主人公の仲間が「苦しんでいるのをむしろ楽しんでいるように見える」とも言ってます。そういう観点からも、桜雲高校の野球部員は、落ちこぼれかもしれないけれど、ポジティブに考えている訳です。こうなると強いですよ。

 どんな人でも考え方を変えただけで目標は達成できます。リミットなんて外してしまいましょう。まあ、それ相応の努力は当然必要ですけど。

 今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。


おおきく振りかぶって(35) (アフタヌーンコミックス)

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