今更、瀧本哲史を悼む

新書系
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 今日も来て頂きありがとうございます。

 一昨日、読み切った本の前回はただただ池脇千鶴をしたためました。今回はもう1冊。瀧本哲史「武器としての決断思考」です。

 話としては、教養としてのディベートの話です。ある論題を立ち上げ、双方の良し悪しを戦わせて、決断していく。その組ませ方と良し悪しの双方から考える事の有効性を説いてます。

 まあ、本の全体としてそう書いてますが、僕の中では冒頭に、知識を得るだけではダメで、それを元に判断し、行動に移す事をやらないとアカンよ、と説いてたのが印象的でした。

 そもそも、どういう行動をとった方が良いか、何をやるか否か、という論題の立ち上げ自体、少なくとも僕はうまい方ではありません。問題提起の能力が低いんですね。瀧本氏が言うには、提起した論題が大きすぎる事が往々にしてある事を仰ってます。論題はシンプルに何かをするか、否か、まで小さくすべし、と説いてます。

 あと、これは書いてませんでしたが、考えている事を書く事も重要なんやな、と思いました。ディベートと聞くと大人数でやいのやいのやるイメージがあると思いますが、独りでどうするか考えて決断する重要性は説かれていて、その為には頭の中で話を進めるんではなく、書いて客観的に論題を戦わせるのは有効やと思いました。書く重要性。はー。

 まあずっと、知識太りには懸念を持ってまして、何一つ行動出来てない事に自分自身うんざりしてる上にこの本を読んだんで、動かなあかんなと改めて痛感した次第です。いや、痛感したんやったら行動に移せよと。

 最後になりますが、僕がこの本を購入して間もなく瀧本哲史氏の訃報を聞きました。死因は発表されてません(確か)が、僕と歳が近しい人のこういう訃報を聞くと、やりきれない思いが募ります。もうそんな年齢なんですよ。今更ながら、ご冥福をお祈りいたします。

 今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。


武器としての決断思考 (星海社 e-SHINSHO)

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