独学者かく語りき

ハードカバー系
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 今日も来て頂きありがとうございます。

 読書猿「独学大全」を元ネタに何回か記事を書きましたが、この程、通読により読了しました。本の性質自体、通読するものではないんですが、1回記憶の片隅に引っ掛ける事によって、後々、索引を元にネタを取り出せると思っているんで、通読して良かったと思ってます。改めて、読書猿さんに感謝したいと思います。ありがとうございます。

 折角なんで、今回は独学と私、という話をしたいと思います。

 僕が独学に嵌り出したのは、高校時代からです。中学の時に、周りに流されて予備校に通ってましたが、高校合格後、結局、予備校では何んも得んかったな、と実感しまして、部活が忙しかったのもあり、塾なり予備校なりには通わず、独りでガリガリと勉強してました。因みに、部活は運動部です。ここで大学にストレートで第一志望に合格できたのが、今後の独学人生を邁進するきっかけになります。この上ない成功体験でしたからね。

 そもそも僕は、学校というものが、あまり好きではありません。学校ではいじめられてはいませんし、それなりに友人も出来ましたが、僕は学校というものに、あまり良いイメージを持ててません。なんでかと問われると、スパッとは言い切れないんですが、多分、学校というシステム(少なくとも日本の)が決定的に僕とは相そぐわないものなんかな、というのが、学校嫌いの一番しっくりくる理由です。

 まあ、努力なり行動なりの成果として、結果を出さなければいけない訳ですが、少なくても、今まで(チンケではありますが)結果を出してきたものは、独学でやってきた事が全てと言っても過言ではありません。学校で得た結果と言ったら、運転免許証くらいしか思いつきません(しかも、ペーパードライバー)大学の講義は、受けてはいましたが、教授の話より、扱っている教科書の理解を深める事に終始してましたし(そして、教授の話は、予備校の講師みたいな人が多かったんで、なおつまらんかったです)

 独学の良い所は、全て自己責任という点です。やるのも自分、サボるのも自分、壁にぶつかるのも自分、それを乗り越えるのも自分。突き進むのも自分ですし、辞めるのも自分です。この徹底した自主性というのが、独学の醍醐味であり、ある種の苦しみでもあります。乗り越えなければいけない壁が出てきたら、自力で乗り越えなければいけないからです。

 まあ、勉強している人物が、そもそも自分自身なんで、どういう風に学ぶか、という点は、自分で切り開かなければならない部分が必ずある訳で。そのブレイクスルーに、他人の力を使うか、それとも自力でやるかの差でしかないんですけど、独学というものは、あくまでも自分に責任を持って、自分で壁を乗り越えるという点で、極端ではあります。その偏向性が、たまらなく気に入っている訳でして。

 おそらく、教われ人に恵まれなかったという点が、僕を独学主義者に仕立て上げたのかもしれません。他人から話を聞いて、腹に落ちるという経験が著しく乏しく、自分自身が苦しんで腹に落とした事の方が、単純な理解の深度が違います。結果が伴った快感も確かにデカいですが、その過程での腹に落ちた時の快感も、相当デカいです。少なくても僕の中では、独学で腹に落とした事ばっかりなんで、なおの事、そう思うのかもしれません。

 まあ、自分で道をこさえて、障壁が出来ても、自分で乗り越えて、僅かなりにも結果を残してきた、という点で、ようやっているよな、という自己満足感に浸りたいだけなのかもしれません。ですが、自分の人生、自主的にコト進めて何が悪い、です。マスタベーションチックと言われたらそれまでなんですが、自慰的だろうが他慰的だろうが、今までもこれからもずっと成長していきたいんです。独学者とは多分に偏狭的なのです。

 という訳で、これからもいつまでもそれこそ死ぬまで、僕は独学でやっていきます。独学道に引きずり込むつもりは全くないですが、なかなか魅力的な道ですよ。

 今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。


独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法

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