協力の重要性

文庫系
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 今日も来て頂きありがとうございます。

 ちょっと前に本田宗一郎「俺の考え」という本を読了しました。ご存知HONDA技研の創業者、本田宗一郎氏の個人哲学が記されている本です。大分前に、寝る前に創業者の言葉を読んでみよう、と思い読み始めたんですが、まあ進みません。結局、〆を決めて無理から読み切りました。

 初版から20年以上経っているとはいえ、今にも通ずる話が結構あったんで、参考になるな、と思いつつ、そんなに時間が経っているのに変わってない所は変わってないんやな、と認識した次第です。特に政界関係。

 この本の中でよく「うちの専務は…」とか「うちの副社長は…」という話が結構出ました。これは本田翁の右腕として知られる藤沢武夫の事やと思います。本田翁のこの信頼し切った態度は、読んでて清々しくもあり、すごく羨ましくもありました。

 SONYの盛田昭夫と井深大の関係もそうですが、一昔前は強力なタッグが会社を推進するというのが多かったような気がします。今は言い方は悪いですが、強力な個人が一人でドンドン進んでいく傾向が多いような気がします。孫正義、堀江貴文、ジェフ・ベゾス。

 僕はどうしようもなく弱く、力を持ってない人間です。そういう思いが強いからか、自分を強くしよう、力をつけよう、という考えが人一倍大きいと感じてます。ただ、こうも思います。独りの力なんて高が知れてると。

 強力な人間は強力な人間を引き付けます。その点で言えば、自己研鑽をして強力な人間を目指す事は、何かを成し遂げたいと思っている同志を引き付け、倍以上の力でそれを成し遂げる事が可能です。でもここで気を付けたいのは、自己研鑽だけを盲目にやって行くのは、思った方向と違う方向に行く可能性が高いです。独りは迷いやすいんですよ。

 自分の弱さを認める事は大事です。でもそれと同様に、弱さを補完して完璧に強くなる可能性は全く無いんです。ミルクボーイが、コーンフレークの5角形は強い所だけを取り入れてるからあんなに大きい5角形なんや、と言ってたのは言い得て妙です。誰にも弱みはあるんですよ。

 その弱みを補完してくれる人というのが必ずいます。HONDAが大きくなった要因はそこにあります。マンパワーがとやかく言われますが、人との出会いが物凄い力を発揮する、という事も認識しておくのは大事なんちゃうんか。個人プレーが多い僕自身にとって、その観点も大事だぜ、と改めて書き記しておきます。

 今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。


俺の考え (新潮文庫)

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