完璧な文章などといったものは存在しない

文庫系
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 今日も来て頂きありがとうございます。

 先週の日曜にTokyo FMで村上春樹氏がプロデュース、DJを務める村上RADIOのプレ特集がありました。僕はリアルタイムで聞けなかったんで、昨日radikoで拝聴しました。やはり作家さんの言葉使いはすごいな、と改めて感じた次第です。偉そうな事を言って申し訳ないです。

 僕は生粋の村上主義者です。ちょっと前にハルキストなんて単語が出回ってましたが、春樹氏自身がハルキストなんて嫌、村上主義者と呼んで、と仰ってたんで(僭越ながら、僕もハルキストという呼び名は嫌いでした)堂々と宣言します。僕は村上主義者です。

 僕が最初に読んだ村上作品は「風の歌を聴け」です。デビュー作ですね。因みに、今回の記事のタイトルは、この風の歌を聴けの冒頭部分です。こう続きます「完璧な絶望が存在しないようにね」

 僕は今でこそ色んなジャンルの本を読んでますが、学生時代は春樹氏の本ばっかり読んでました。今はもう読み返しはしてませんが、ノルウェイの森は20回以上は読んでます。それこそ本当に、僕の学生時代は村上春樹とMr.Childrenで成り立っていました。暗闇であえいでいたんですよ。

 たまに村上春樹を読むには最初に何から入ったらいいか?という質問をされます。正直言って(あばたもえくぼかもしれませんが)どれもいいんですよ。ただ、今現在の僕の中では答えは出ています。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」です。

 これは「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの物語がパラレルで進む物語です。春樹氏が仰ってたのは、ハードボイルド・ワンダーランドの世界観を書こうと思って悩んだ結果、世界の終わりという物語を新たに作り、その2つを合わせたそうです。

 この同時進行的な進め方は、海辺のカフカや1Q84にも見られますし、春樹的世界観の入り口として、僕は世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドを推したいと思います。よろしければどうぞ。

 結局今日は、村上春樹推しで終わってしまいましたが、そんなん関係なーい。最後に一言。青豆と天吾は2人の娘と共に、コスタリカに住んでいるそうです。

 今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

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