ぬるま湯から抜け出せない

新書系
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 今日も来て頂きありがとうございます。

 岩波新書「行動経済学の使い方」(大竹文雄著)という本を読んでます。タイトルのまんま、行動経済学のイロハからそれをどう生かすか、という本です。行動経済学と謳ってますが、話自体は色々な方面から聞いた話なんで、理論的にどうか、という視座に、結構楽しく読ませて頂いてます。

 今回はこの本より現在バイアスの話をしたいと思います。

 現在バイアスとは例えば、将来の為に計画を立てても、現在の楽しみを優先し、計画を先延ばししてしまう、と言った特性の事を言います。やる事をやっていれば素晴らしい未来があるのに、現在の快楽に溺れてしまうんですね。耳が痛い話です。

 僕自身が自分に甘い人間なんで、現在バイアスに関しては腑に落ちる部分もありますが、それにしても今の欲求に耐えられない人って相当数いると思います。特に現在は、スマホという分かってても耐えられないデバイスが生活を占めています。スマホをいじってたらこんな時間になってしもうた、と感じる人が多いと思います。

 現在バイアスを克服するのは困難です。この特性に関わらず、多くの克服したい問題に関してはむしろ、自分が直したい、克服したいと思っている事は、矯正するのではなく、受け入れた上でどう対処するか、と考えた方が楽ですし、精神衛生上にもいいように思います。

 将来の為にやりたい事がある。問題は、それを毎日いかに実行するか。放っておくといたずらに時間だけ浪費します。一つのアイデアとして、毎日自分で決めた時間にこれをする、と時間をブロックする、という方法があります。

 実は現在僕は、この方法を試行中です。ポイントは、1日丸まる予定を組み込まない事、やる事とそれに費やす時間はその日の裁量で決める、の2点です。僕の場合、仕事はシフトなんで、空けれる時間ってまちまちなんですよ。また、やりたい事が1つではない、という点もあります。

 また、目標の為の実行という点で、大きな目標を小さく区切って、遠い将来ではなく近い将来に期限を設ける、という方法も1つにあると思います。あまりにも先の事やと、今はまだやらんでええわ、と現在バイアスがかかります。なんで、直近でどうするか、を繰り返すんです。塵も積もれば山になる訳です。

 繰り返しますが、現在バイアスのある人は大概です。そういう癖を持っていると知っているだけでも対処の仕方は考えられると思います。癖を矯正するのではなく、癖を知ってどう振舞うか。そう考え行動するだけでも、自分の未来は思っていた方向に進むと思います。あくまで1つのヒントとして。

 今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。


行動経済学の使い方 (岩波新書)

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