PodcastからのListening力養成を考える

勉強法系雑談
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 今日も来て頂きありがとうございます。

 僕はラジオっ子です。本業以外の時間は大概ラジオを聞きながら作業してます。もっとラジオの価値を買っている人が増えないか、と常々考えてます。良いですよ、ラジオ。

 そういう人間なんで、聞きながら英語を勉強出来ないか?と考えた事があります。昨今は、英語音声アプリも充実してますし、老舗ではPodcastがあります。コンテンツは充実してますし、実際にPodcastで英語を勉強してる方々もいるそうです。

 まあ、考えたは考えたんですよ。なんですが、少なくても今の僕ではPodcastは無理筋だ、という考えに行きつきました。少なくても今の僕では、という点がポイントです。今回は、僕レベルの英語能力者(直近のTOEIC L&Rにてlistening365点。英検準1級取得に向けて勉強中)におけるPodcastとのあり方についてシェアしたいと思います。

 教材の素材としては、Podcastはかなり有用な素材です。自分が聞きたい時に聞けて、無料です。どんな素材があるかはここでは省きますが、Podcast自体がそれなりに前からあるアプリなんで、音声素材の充実度としては、かなり高いです。自分のお気に入りが見つかり、何回も聞き入る事が可能なんで、Podcastに嵌る人がいる事は事実ですし、実際にそれで英語学習に勤しんでいる方々がいるのも事実です。

 僕が問題にしたいのは、Podcastをどう聞くか?という方法論に関してです。これはPodcastに限らず、数多あるListening教材に言える事なんですが、教材の扱い方を誤れば、単なる時間の浪費になってしまう危険がある、という事です。

 結論から言うと、多聴良しの聞き流しは、Listening力養成には殆ど役に立たない、というモノです。更に言うと、しっかり聴く精聴も、ある程度のレベルに達しないと、やはり役に立たない、というモノです。つまり、ある程度のレベルにならないと、Podcastに関しては学習素材に成り得ない、という事です。

 何故そう言えるか?つまるところ、単に聞くだけではListening力の向上は望めない、という一点に限ると思います。理由は1つだけかい、と思われるかもしれませんが、この1点が全てとは言わないまでも、Listeningにおける殆どの問題を表していると考えてます。

 そもそも、Listening能力が上がる、とはどういう事か?要は、相手が言ってる事が理解できる。という事です。聞く→認識するまでがワンセットです。聞いたところでそれが認識できないと、それは聞けた事にはならないんですね。そう考えると「聞けた」という単語は(聴覚が問題無い人の場合)存在しません。敢えて「聞けた」という単語を使うなら、言ってる事が分かった、までが「聞けた」です。

 この、聞いてそれを認識する、という一連の手順が肝なんですね。つまり、聞いても認識出来ないと、それは聞いた事にはならない訳です。では、認識する為にはどうすればいいか?これは、認識出来る事を増やすしかありません。認識するとは、脳内で処理できる、という事です。脳内で処理できるとは、脳内にある情報を瞬時に取り出せる、という事です。

 まとめると、言ってる事を脳内で瞬時に処理し理解出来て、初めて「聞けた」になります。なので、脳内で処理できないモノは全て聞けてないんですね。なんで、Listening能力とは、言ってる事を理解する能力と言える訳です。

 言ってる事を理解するには注意深く聞く必要があります。只でさえ、母国語でも注意深く聞かないと、聞き逃して理解出来ません。ましてや、外国語は母国語とは別の音で響きます。脳内でその外国語が母国語にリンクしていれば理解できますが、それ以外は認識されず音が通り過ぎる訳です。

 なんで、注意深く聞き(精聴ですね)且ある一定のレベルに達しないと、音声は音声でしか認識出来ない訳です。ましてや、多聴では更に注意力が散漫になり、聞ける部分が減り、音声が音声でしか認識出来ない部分が増える訳です。

 という訳で、Podcastを聞くにしても、聞き流してListening能力を上げよう、と考えるのは時間の浪費になります。Podcastを使うにしても、一定のListening能力がある人以外は、単に音声を楽しむモノ、程度に考えた方が妥当です。媒体は違いますが、英語ドラマを理解したいが為にそのドラマで勉強する方法がありますが、Podcastもそれくらいの考えの方が良いです。

 まあ先に、Podcastの素材としては申し分ないと言いましたが、素材自体を否定する訳ではありません。今回はPodcastを引き合いに出しましたが、どの教材も使いようなんですよね。

 今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。

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